りんが定位置のステレオの上で寝ていた 眼を開けたまま寝ていた
このステレオは4~5年に一度くらいしか顔を合わせない兄にもらった 正確に言えば、兄が家出をした後に主のいない部屋からかっぱらった
このステレオには何の思い入れもない CDもなにもつなげていないので音も出ない ステレオの体を成していない
ただりんが寝ているのを眺める時に ふと兄の事を思い出す
嫌な思い出がほとんどだ
今どこにいるのだろうか 死んだらその知らせが来るだろうから、死んではないのだろう
猫が猫であるように、全身全霊猫でありたい